建設技術情報(第17期)TECH17

インフラ分野の脱炭素化・GX技術 / C-01 未来を拓く「低炭素型建設材料技術」

 2050年カーボンニュートラル実現に向けた二酸化炭素排出量の削減が社会的要求となる中、土木・建築の主要材料であるコンクリートの低炭素化は、今後の建設業界おける重要な課題です。
 大林組では低炭素型のコンクリート技術としてゼネコンで最多の実績を誇る「クリーンクリート」から、先進的な取り組みまで、様々な場面で社会とお客様のニーズに対応できる低炭素化技術を紹介します。

■低炭素化を実現する3つの手法
手法1:セメント削減…CO2排出量の多いセメントを削減する方法
    紹介技術⇒①③④❷
手法2:CO2固定化…CO2を吸収した素材を活用し、固定化する方法
    紹介技術⇒②④❶
手法3:その他新技術
    紹介技術⇒❸
■低炭素型建設材料技術(紹介技術)
①クリーンクリート(手法1)
 【概要】クリーンクリートは、セメントの代わりに、産業副産物である高炉スラグ微粉末を大量に活用することで、CO2排出量を約70%~最大80%削減可能なコンクリート
②リグニンクリート(手法2)
 【概要】製紙工程の産業副産物であるリグニンを主成分とする木質バイオマスを添加し、長期間多量のCO2を固定化するコンクリート
③ポリマークリート(手法1)
 【概要】セメントを一切使用せず、フライアッシュ・高炉スラグ微粉末等の産業副産物をアルカリ溶液で硬化
④クリーンクリートN(手法1・2)
 【概要】クリーンクリートにCO2を固定化した炭酸カルシウムを主成分とする粉体を追加。同強度普通コンクリ-トと比べてCO2を最大120%低減(80%削減して40%固定)
❶カーボンネガティブタイプ『スペースパック工法』(手法2)
 【概要】トンネル覆工背面の空洞等への注入工法で、「標準型」と「低炭素型」の2種類の可塑性注入材にバイオ炭やCO2を吸収させ固定化した炭酸カルシウムを混合
❷『バイプロジオC・L』『クリーンクリートジオ』(手法1)
 【概要】高炉スラグ等の様々な副産物から成り、用途に応じて異なる3タイプを有する低炭素型地盤改良材シリーズ
❸『Infill Hard Geo』インフィルハードジオ(手法3)
 【概要】注入材に用いられるコロイダルシリカを従来の工場生産から天然由来のものに置き換えることで、CO2排出量を削減した薬液注入材

  • 未来を拓く「低炭素型建設材料技術」
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株式会社大林組 東京本店土木事業部営業部 担当 / 友廣裕亮