建設技術情報(第17期)TECH17

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-13 設備の劣化を防ぐ技術

屋外設備を「水・湿気・熱・腐食」から守り、設備の長寿命化とメンテナンス負荷の軽減に貢献する4つの技術をご紹介します。
【超撥水塗料HIREC】塗装面を水に濡れない超撥水状態にし、降雨による劣化だけでなく、着雪・着氷による事故を抑制。
【結露防止シートG-ブレス】電力を使わず設備内部の湿度を自動調整し、結露による腐食や故障を防止。
【高反射遮熱塗料サーフクール】太陽光の近赤外線を反射して表面温度の上昇を抑え、機器の高温化と熱故障を防止。
【粉体塗料SAPOE5000】塩害や火山ガスなど過酷な腐食環境でも高い防錆力を発揮。

各種インフラ設備の長寿命化のため、予防保全等を目的として導入されている技術を紹介します。
【超撥水材料HIREC(ハイレック)】は、その施工面と水滴との接触角が150°以上と、優れた撥水性能を発揮させる技術であり、雪・氷の定着を低減し、水膜発生を防ぐことができる技術です。接触角150°以上と優れた性能を持ち、またセルフクリーニング機能によるメンテナンス性向上、水系塗料化などによる環境負荷の低減に取り組んでいる技術でもあります。
【遮熱塗料サーフクール】は、舗装面や金属に塗装することで太陽光に含まれる赤外線を反射させて温度上昇を防ぐことにより、設備の劣化防止や、空調電力の削減等を可能とする技術です。こちらの塗料も今年度新たに水系化し、環境負荷を低減したものを開発しました。
【結露防止シートGーブレス】は、周囲の湿度変化に合わせて空気中の水蒸気を吸湿、放湿するシートです。電力を使わず、また頻繁な交換も必要としません。高湿度環境による絶縁不良や錆、また低湿度環境における静電気による不具合などを防ぐ技術です。電力を使わず、また頻繁な交換も必要としないため、設備保全コストを軽減できます。
【防錆粉体塗料SAPOE5000(サポー5000 )】熱可塑性樹脂を用いた塗料で、塩害地域及び火山性ガスや温泉ガス発生地域などの腐食環境が厳しい条件下においても防錆力(期待年数35年以上)を発揮し、亜鉛メッキ面に直接塗装でき、非常に強固に付着することで二重防食を実現します。
以上のこれらの設備の劣化を防ぐ技術は単独で使用されるだけでなく、組み合わせて導入も可能です。例えば、内部に結露防止シートを設置し、外側に遮熱塗料を塗装した設備では、温度上昇を抑え、湿度変動を抑えることができます。また、防錆塗料を塗装したものに超撥水加工を行い、防錆、防着氷の両方の機能を付与することも可能です。

  • 設備の劣化を防ぐ技術
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NTTアドバンステクノロジ株式会社 マテリアル&ナノテクノロジ・ビジネス本部 ビジネス企画部門 担当 / 川田 久美子