建設技術情報(第17期)TECH17

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-11 「多数アンカー用NDパネル」

盛土内部にある鋼製補強材を、壁を壊すことなく外部から点検・診断できるようにした技術

 NDパネルは、道路盛土などに使われる多数アンカー式補強土壁の健全性を、より簡単かつ安全に点検できるようにした新型壁面材です。従来は、補強材が盛土内部に埋設されているため、その状態を詳しく調べるには、点検の度にコンクリート製の壁面材の一部を削り、点検後に復旧する必要がありました。

 本技術では、壁面材の表側から直接補強材を診断できる構造とすることで、壁面を壊すことなく補強材の状態を確認できます。これにより、異常の早期発見や適切な維持管理がしやすくなり、補強土壁の安全性向上と長寿命化につながります。

 また、壁面材の取り壊しや復旧が不要となるため、点検作業の時間短縮や作業員の安全性向上に加え、騒音・振動の低減、廃棄物の削減にもつながります。既存インフラを長く安全に使い続けることで、環境負荷の低減や持続可能な社会基盤の形成にも貢献する技術です。

  • 「多数アンカー用NDパネル」
  • 「多数アンカー用NDパネル」
NETIS登録No. KT-220155-A
岡三リビック株式会社 ジオテクノ部門 担当 / 小溝 明宏