建設技術情報(第17期)TECH17

インフラ分野のDX技術・i-Construction2.0技術 / B-07 PPCaボックスカルバート

PPCa(Partial PreCast)ボックスカルバートは、現場打ちボックスカルバートの側壁、頂版を部分的にプレキャスト部材へ置き換えた大型ボックスカルバートの構築工法です。側壁の構築は、現場にて構築した底版上に、鉄筋を内蔵しユニット化した中空のプレキャスト側壁部材を配置して、中詰めコンクリートを打ち込みます。頂版の構築は、頂版下側の鉄筋が内蔵されたプレキャスト頂版部材を側壁上に設置した後、頂版上側の鉄筋を組み立て、中詰めコンクリートを打ち込みます。
従来の現場打ちと比較して、型枠、鉄筋および支保工が大幅に削減できるため、工期短縮が可能です。本工法の設計は、道路橋示方書、鉄道構造物等設計標準に準拠しています。

R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事は、国道246号渋谷駅西口交差点において、地下歩道及び地下車路を、また国道246号渋谷駅東口交差点において、地下歩道を建設する工事です。このうち、西口交差点の地下歩道及び地下車路の構築にあたり、PPCaボックスカルバートの技術を初めて適用しました。
工事を行う現場交差点は、上空には首都高速や歩道橋、地上は交通量の多い国道246号、及び地下にはすでに始まっている工事の山留め支保工などが存在する厳しい条件となっています。また、車線規制中の限られた時間で作業を実施するため、3Dモデル空間で作業手順のシミュレーション(4Dシミュレーション)を事前に行い、時間的制約・空間的制約下での施工状況を確認しました。
また、施工検討会では、工事関係者とともに4Dシミュレーション結果をVRにより確認しあうことで、①設計成果の可視化による施工時の不整合の防止(例:施工における架台・鉄筋の干渉)、②工法・工程の妥当性検討による施工段階での手戻り防止、③施工手順・計画を視覚的に把握することによる業務の効率化、④危険箇所の確認、安全対策の徹底を行うことができました。
さらに、この工法を適用したことで、大幅な工期短縮を行うことができました。

  • PPCaボックスカルバート
  • PPCaボックスカルバート
  • PPCaボックスカルバート
  • PPCaボックスカルバート
NETIS登録No. KT-230338-A
東急建設株式会社 土木事業本部 技術統括部 技術推進部 技術管理グループ 担当 / 瀬野 康弘